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Home漓江 ボートツアー (注1) (大きな写真は「漓江の風景」をご覧ください) 

ご注意! 2001年夏に、陽朔−陽堤往復の小型遊覧船(漓江上り)は廃止されています。

以下は、今はなき、陽朔からの「漓江上り」ツアーのリポートです。ご参考になれば幸いです。


― 2000年夏、興坪で二泊して、帰りはサイクリングで陽朔に戻る予定だったので、あらかじめ三日分の料金と保証金を払い自転車をホテルで借りた。 一日5元X3日と自転車の保証金は200元だった。保証金は自転車を返した時に返してもらう。

朝早く、男の人がホテルに迎えに来て乗り場に案内してくれた。
自転車の空気が抜けていたので、いっぱいに入れてもらった。しかしこれが後々裏目に出る。

陽朔からの船は小さめ。

自転車は屋根の上に積む。

以前に陽朔に来たとき、強い紫外線で撮った写真がすべて真っ黒になってしまった苦い経験からレンズの紫外線フィルターを装着。
船が埠頭を離れるとすぐに皆甲板に出て日光浴が始まった。しまった!サンオイルを忘れた。

時々漓江下りの大きな船とすれ違い、その波を受けて低い甲板は水浸しになる。
もちろん服も濡れるが強い日差しですぐ乾く。

興坪を過ぎ、景色は佳境に入る。

とにかく日差しが強い。甲板の上はフライパンの様に熱い。時々漓江の水を手にすくい腕や足に塗り暑さをしのぐ。
屋根の上の自転車もきっとかなりの高温にさらされているのだろう。
きれいな英語を話す人がサンオイルを勧めてくれたが、「大丈夫です。有難う。」といって断ってしまった。
漓江の風景を楽しみにやって来たのに暑いなんて言っていられない、と思いながら写真を撮りつづけた。
しかし、この時断ったのも後になって後悔することになる。
しばらくすると今度は白人女性が「サンオイルをぬりなさい。それは問題になる。」といって、なかば強引に勧めてくれた。
今度は「有難う」といって腕や脚にぬる。自分では気が付かなかったがその時すでにかなり日焼けしていたのだろう。

昼食の時間だ。
船員の一人がメニューを持ってやってくる。私は陽朔の埠頭でバナナを一房買って乗ったので、いらないと言って断る。メニューの値段は街場より高め。それでもコーラを一本もらった。

その日は とてもよく晴れて、風もなく、漓江は穏やかであった。
船長は鼻をほじりながら足で操舵している。のんきなものだ。

楊提に着いた。

降りる人がいないので着岸せずに引き返す。船は興坪に向けて先ほどまでのルートを逆に下ってゆくことになる。
このあたりの景色がいい。

奇峰の回廊が鏡のような水面に写っている。
この辺りで空腹を覚えた。船員は暇そうだったので玉子炒飯を作ってもらった。

楊提と興坪の中間あたりだったろうか、先ほどまでのん気に足で操舵していた船長が、急に真面目な顔になって、機敏に動きだした。 他の二人の船員たちも大きな声を出しあっている。
何か切迫した様子だ。これはただごとではないようす。忙しそうな船員の一人に「どうしたの?」と聞くと、遠くの空の雲を指差して「嵐が来る」と言う。 船員たちの動きから察して相当すごそうだ。ちょっとわくわくした。
安全に停泊できそうな場所を探して船を停める。まだ辺りは晴れているのに、船まで停めてしまうとは、 理解できなかった。

船から降りてちょっと撮影。
船員が「さ、早く中に入った入った」といって外に出ている人を中に入れる。

雲が出てきた。
急に辺りも暗くなりだした。船員が船の窓という窓(こんな所も閉まるのかという窓)を全部徹底的に閉める。
韓国人の女の子たちは納得できずに閉めた窓をまた開けてしまう。

雨が来た。
まず遠くの山が白い雲のようなものに包まれ消えた。その白い幕が山々を消し去りながらゆっくりこちらに近づいて来る。
韓国の女の子たちも納得したらしく窓を閉める。
白い雨の幕に自分たちの乗っている小さな船が包まれていく。想像を越える激しい雨と風であった。
雨は容赦なく船の窓をたたきつけ、わずかな隙間からでも入ってくる。前方はもちろん周りもまったく見えない。視界ゼロ。この状況では航行は到底不可能である。強い風に船は大きく揺れる。この船大丈夫か?沈むのではないか?と思ったほどだ。

船乗りたちは雲を見ただけでこの先何が起こるのか分かったのだ。
不安げな外国人乗客たちとは反対に彼らは余裕の表情。 「どうだ、驚いたろう」といった感じ。
鼻をほじりながら足で操舵をしていても、やるときにはやるんだなと、この時は船乗りたちが頼もしく見えた。

雨が小降りになったところで再出発。
すると小雨の漓江は晴れていた時とはまるで表情が違い、「水墨画の世界」に変わっていた。

景色は色を失い静かで怪しげな雰囲気がただよう。幽玄の世界とでもいうのか。
低い雲が奇峰にまとわり付くような様子もいい。

晴れた漓江ももちろんいいが雨の漓江も風情がある。
この時は一度に2つの違った漓江の表情を見ることができた。その変化は劇的なものであった。 漓江の自然の持つ奥深さというものを垣間見ることができたようだ。まだまだ自分の知らない表情がたくさんあるのだろう、ますます漓江に惹かれる。

興坪に着いたのは6時頃だったろうか。嵐で停泊したせいで予定よりかなり遅い。
雨が降ってしまったのでほとんどの人が興坪からのサイクリングを諦めて陽朔まで引き返すようだ。 私は興坪で2泊する予定だったので降りた。
屋根に積んでいた自転車を下ろしてもらって気が付いた。−パンクしている。
昼の炎天下、フライパンのように熱い屋根の上に載せた自転車のタイヤの空気が膨張し破裂したのだろう。
雨も降っていたし日も暮れかけていた。興坪で降ろされたはいいが最悪の状況に思えた。
だが、興坪ですぐ修理屋も見つかり、ホテルも空いていたのでその点心配する必要はなかった。

しかしこの後大きな問題になったのが、「日焼け」である。
夜になっても暑くて暑くてたまらない。「今日は暑いね。」とホテルの人に言うと、「今日は雨も降ったし、涼しいよ」と言っている。扇風機を自分にだけあててもらったが、暑い。
やがて暑さは痛さに変わり、その夜は眠れなかった。
これほどひどい日焼けは生まれて初めてだ。そのあと三日間は起き上がることすら痛くて容易ではなかった。
漓江の自然を甘く見た結果であった。


大きな写真は「漓江の風景」でご覧になれます

(注1) 2001年夏に、陽朔−楊堤間往復の小型遊覧船は廃止されています。

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Last Updated : June 25, 2002

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